2006年09月12日

ユンディ・リとラ・カンパネラ

ユンディ・リといえばショパンです。
ショパンコンクール優勝で世界に名を知らしめたピアニストですから。
同じ優勝者でもタイトな演奏をするダン・タイ・ソンと違い、
非常に情緒豊かな、ともすると
逸脱とも取られかねない演奏で聴衆を魅了します。
有名な曲だと幻想即興曲。
「自分ならこういう風に気ままに弾いてみたかった」。
そんな妄想を満たしてくれる演奏です(笑

さておき、そんなユンディ・リですが、
リストのラ・カンパネラにも非常に力を入れています。
力を入れるというか、彼の持ち味を出しやすい曲だから
ツアーでも演目から外そうとしないのでしょう。
演奏するたびに弾き方が変わっています。

2002年の日本ツアーではそれは見事な演奏を披露してくれました。
リゴレット・パラフレーズに定番のサンフラワー、
そしてラ・カンパネラ。チケット持ってた人羨ましいです。
そして二年後、2004年の題名のない音楽会。
同じくリストのラ・カンパネラ。
びっくりしました。もの凄い速さでした。
溢れ出る感情を堰き止めようともせず、
そのまましなやかに放出していました。
相変わらず肝心なところで指外してましたけど、
それでも演奏の変貌ぶりに驚きました。

「情緒のピアニスト」

勝手に命名したくなるようなピアニストです、ほんと。
逸脱ぎりぎりの演奏といえばアンドレ・ワッツがいますが、
彼のラ・カンパネラはどこか陰のある演奏です。
それはそれで素敵なのですが、やはりカンパネラには華が欲しいです。
ユンディの演奏にはそんな華が感じられました。

念のため書きますが、アンドレ・ワッツが嫌いなわけではありません。
むしろ大好きです。
超絶技巧練習曲の第10曲に心惹かれるようになったのは
彼の演奏があったればこそです。

で、話は戻ってユンディです。
最近の演奏は聴いていないですが、
今度はどのように変貌しているのか、
想像するだけでも満足してしまいます(笑
楽しみで仕方ないんですが、TVに出る予定なさそうなんですよね〜。。。
ニックネーム にわか at 18:30| Comment(0) | TrackBack(1) | ユンディ・リ(Yundi Li)